個人事業主が赤字の時に節税する方法

確定申告書というのは、期限が過ぎても提出することが可能になっています(もちろん、場合によってはそれなりの代償を払うことになるのですが)。だからといっていつ出しても良いというわけではなく、節税という観点からは『絶対に』期限内に提出する必要がある個人事業主がいます。個人事業主の税金対策という観点では当然のことですけど。

損失は繰り越すことができる

それは、「損失を生じた」個人事業主。

デビューしたての個人事業主ではあまり知らないことだとは思うのですが(多分・・・)、損失を生じた時こそ確定申告をちゃんと行えば節税につながります。

「どうせ赤字だから・・・」と考えて確定申告をサボっている個人事業主が何と多いことか。事業で生じた純損失は、次期へ繰り越して控除することが可能なんですよ!

 
簡単に言うと、2016年に生じた100万円の損失を2017年に繰り越すことが可能になるというわけです。2017年の純利益が100万円だったら、差し引き0になっちゃうんです。2016年に確定申告をサボったら、2017年の利益は0じゃなくて100万円です。どれだけの節税になるでしょうか?

赤字の時の確定申告書類はいつもと違う

ちなみに損失申告の確定申告書は、通常の確定申告書とはちょっと書き方が違っています。でもこれは税務署員に聞けばわかることですので特に問題はないと思います。「やだ!教えない!」なんて言われることはないのでご心配なく。

私も教えてもらったことがあります。

次の年度で利益が出て繰越控除するときにも記入漏れのないようにご注意を(せっかく控除できるのに忘れて記入しなかったとか・・)。あ、もちろん期限内の確定申告以外にも条件はあります。青色申告を申請しているということですね。

損益通算及び繰越損失額の控除を行う場合の申告書の記載要領(国税庁)

税務署か確定申告相談コーナーに行こう

損失申告のやり方がわからない場合には、税務署もしくは確定申告相談コーナーに行ってみるといいですね。もちろん、普段から確定申告を自分でやっているという個人事業主の場合には、今の時代は国税庁の確定申告書等作成コーナーで普段通りに書類作成作業をすると損失申告の「申告書第四表」がちゃんと出力されるので便利です。

これって昔は確定申告書等作成コーナーでは作成することができず、結局は税務署などに行って手書きで書かなければならなかったのでとても面倒な作業だったんですよね。赤字なんだからいちいち出かけている暇なんて無い。一刻も早く黒字に戻さなければ!と思っているはずですから。

損失申告で繰り越した損失額は3年間その後の黒字から差し引くことが可能です。運悪く損失申告をするはめになってしまった場合には、この3年間という期間内に何とか取り戻せるようにしましょう!

こういった節税策っていうのは税理士と顧問契約をして複雑な節税を考えるよりも真っ先にやっておくべきでしょうね。もちろん、大きく利益が出た時には税理士にやってもらう大きな節税対策がいいわけなので、赤字だからと言って税理士が不要だというわけではありません。

最近はインターネットでも処理できるようになった

国税庁が提供している確定申告書作成コーナーというものがあるのですが(確定申告用の書類をネット上で作成・印刷・送信できる)、以前は確か損失申告の場合にはネット上では処理できなくて損失申告用の用紙をもらってこないとダメだったんですよね。

それが最近は損失申告であっても問題なく確定申告書作成コーナーを利用して必要書類が作成できるようになっています。実に便利な世の中になりましたね。ただ、効率良く作業するためには前年度の申告データをパソコン上などに残しておく必要があります。以前のデータを利用することで損失申告の計算なんかがすごく簡単になりますよ。

やり方がわからない場合には税理士との契約を

どうしてもやり方がわからないという場合には税理士と顧問契約をして税務作業は全てお任せした方が良いでしょう。下手に自分で処理して後から余計な課税をされるくらいだったら税理士にちゃんとお金を払って仕事をしてもらって節税できたほうが良いですからね。

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