赤字の場合は青色申告特別控除はどうなる?

黒字の場合には青色申告特別控除を利用して、65万円(または10万円)の控除によって節税をすることができます。では、ある年度の事業の調子が思わしくなく、赤字を出してしまった時にはどうなるのでしょうか?損失の繰越と合わせて考えてみましょう。

ある年に100万円の赤字を出しました。この場合・・・

1 100万円に青色申告特別控除の65万円を加え、165万円の赤字として翌期に繰越できる。

2 赤字の時は差し引く金額がないので、翌期に繰越できる赤字は100万円。

 
この場合には、2が正解です。なぜ赤字の上に65万円を乗せられないかというと、適当に事業を始めたことにして65万円の控除を数年積み重ねることができれば、かなり納める税金の額が少なくなってしまうから。そんな事は税務署が許すわけがありませんね。ってかこんな事ができたらおかしいですからね。

黒字の時だけ節税になるのが青色申告特別控除だと覚えておいてください。

では、黒字が30万円だったらどうなるか?これは、30万-65万=35万の赤字、ではなく、30万-30万=0 となります。

損失申告をしておこう

赤字からさらに青色申告特別控除の65万円を差し引くことができないからといって、確定申告をしないというのは早計です。損失を出したら翌期以降の節税のためにもしっかりと確定申告(損失申告)をしなければなりません。

ちゃんと損失申告をしておけばその損失額を3年間は繰り越してその後の黒字と相殺することが可能です。つまり、ある年に100万円の損失が出たとしたら、次の年に100万円の利益が出た分と相殺が可能。

これが損失申告を怠っていたとするならば、次の年の利益の100万円に対して普通に税金をかけられるということになります。利益が出た時だけ行うのが確定申告というわけではないんですよね。むしろ個人事業主の節税対策のためには、赤字の時こそちゃんと申告を行なっておく必要があるわけです。

 
では、次の場合にはどうでしょう?

1年目・・・100万円の損失
2年目・・・30万円の利益
3年目・・・100万円の利益

この場合には2年目から30万円の損失分を差し引き、さらに3年目から残りの70万円分を差し引くことができます。

つまり、2年目の利益は0、3年目の利益は30万円、とすることができるわけです。利益が100万円だったら大して変わらないような気もしますが、実際には以下のような額であることが多いでしょう。

損失申告をしておかないとヤバイ

1年目・・・4000万円の損失
2年目・・・2000万円の利益
3年目・・・2000万円の利益

これって、3年間のトータルで見れば、差し引き利益は0円です。そして、損失申告を1年目にちゃんとやっておけば2年目も3年目も利益は0になります。

これが損失申告をやっていなかったらどうなるか。3年間のトータルでは全然儲かってないのに2年目も3年目も税金をがっぽり取られます。1000万円ずつって所でしょうか(汗)何のために商売やってるのかわかったものじゃありませんね。

ということで、黒字の年でも赤字の年でも確定申告はちゃんとやっておきましょう。そもそもこういった実務上の事を「個人事業主になる方法」だとか、「小さな会社を作る方法」とかっていう本には書くべきだと思うんですけどね。

どの本をめくってみても「資金調達はどのようにすれば良いか」とか「万人に認められる事業計画書の作り方」とか大して役に立たないことばっかり書いています。確定申告のような絶対に発生する出来事について執筆した方が良い本になるはずなんですが、編集する側が経営者じゃないと無理なのかもしれません。

そんなマヌケな本を書店で買うくらいだったら税理士にお金を払ったほうが身になりますし、儲かった時の節税についても色々教えてくれるでしょう。

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